僕たちは日々働いたり、家事育児をしたり、運動をしたりしてエネルギーを消費します。エネルギーを生み出すには様々な反応、代謝が必要です。今回はその代謝をつかさどる、ミトコンドリアのお話です。
1.ミトコンドリアとは
“ミトコンドリア” という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。学生時代の生物や理科の授業で出てきたはずです。ミトコンドリアは細胞内に存在し、ATPというエネルギーを産生します。人間はこのATPを使って日々頑張っています。ミトコンドリアが元気であれば、このエネルギーをたくさん産生することができます。
2.ミトコンドリアのあれこれ
なんと全細胞の40%がミトコンドリアで構成され、我々の体重の約10%がミトコンドリアの重量なのです。1日のエネルギーの95%を産生しています。それだけでもすごいのですが、そのエネルギー量は約50~100kgにもなるといわれています。自分の体重以上のエネルギーを、細胞小器官であるミトコンドリアが生成していると思うと、ロマンを感じますね。
3.ミトコンドリアの3大栄養素
ここが今回のポイントになります。ミトコンドリアに元気に頑張ってもらうためにも、しっかりと栄養を与えないといけません。「腹が減っては戦ができぬ」、と同じです。ミトコンドリアの大好物の栄養素はビタミンB、マグネシウム、鉄の3つです!
これは暗記してください、テストにでます。笑 というくらい重要です。普段意識せず生活していると、これらの3種のビタミン、ミネラルは基本的には不足します。特にビタミンBとマグネシウムは代謝に深く関わりますので、普通に生活しているだけで消費されていきます。鉄に関しても、特に女性は一生を通じて鉄不足に抗っていかなければならなく、不足することがほとんどです。ミトコンドリアもこの3種がなければ疲れやすく、元気にエネルギーをつくることができません。
4.慢性疾患の原因にも
慢性疾患やがんの原因の一つに、ミトコンドリアの障害や損傷を挙げられます。これに関してはどこかで詳しく書くようにします。ミトコンドリアの数を保ち、元気にすることが、予防につながることを意識していただきたいです。
では実際にどうやって対策するのか。
まずは診察や血液検査でミトコンドリアの3大栄養素がどれだけ不足しているかを調べます。その後、食事やサプリメント、点滴を使ってお身体の状態を持ち上げ、日々のパフォーマンスupや疾病予防につなげます。
我々と一緒にミトコンドリアから元気になり、美しくなりましょう!