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点滴療法

美容領域におけるビタミンCの目的や使用法

大阪北堀江にありますSD C5 CLINICの院長、大嶋です。
当院では美容内科と美容皮膚科治療を実践している当院では、分子栄養学を中心とした美容内科アプローチで、お身体を内面から整え、美肌治療の助けになるように患者様にご提案させていただいております。

今回は美容医療とは切っても切り離せないビタミンCのお話です。
【ビタミンCが重要!】というのはなんとなく皆さんもご存じで、一番意識されている方が多いビタミンだと思います。
では実際どれくらいの量を何を目的に摂取するのがいいのでしょうか?
美容内科、美容皮膚科、予防医療、それぞれの領域において、その効果的な使用法や目的について述べていきます。

1 ビタミンCで自律神経を整える

美容内科的にいうとずばり、自律神経を整えるためにビタミンCが十分量必要になります。
自律神経は副腎という臓器で作られるホルモンのバランスで調整されます。
副腎ではコレステロールを原料に、ストレスに対抗するホルモン(コルチゾール)と若返りホルモンのDHEAを作っています。
ストレスの負荷が多いと、副腎がコルチゾールも作れなくなってしまい、副腎疲労の状態になります。
すると副腎がストレスをアドレナリンでごまかし、カラダに鞭を打つのです。

こういった機序から、副腎を守ることが自律神経を整える大きなポイントになります。
そこで活躍するのがビタミンCなのです。
実は副腎では体積当たりで考えると体内で一番ビタミンCが消費されると言われています※1
ビタミンCをたっぷり摂取し、毎日にこにこ調子よく生活しましょう。


2 ビタミンCで美肌に



美容皮膚科的にビタミンCが担う役割は多岐にわたります。
まず、シミ治療には必ず用います。メラニン色素の生成を抑制し、メラニン色素を薄くします。
紫外線によって産生される活性酸素の除去も行ってくれます。

ついで、コラーゲン生成にも大きく関わります。
特にタンパク質や鉄と一緒に摂取するとコラーゲン生成効果が上がります※2
コラーゲンが豊富に作られると、お肌の真皮層がリッチになるので、肌全体の管理がしやすくなります。
しわやたるみ治療の一助になるだけでなく、表層のシミ治療にもいい影響がでます。
しみ・たるみ・しわ治療にバランスよく貢献してくれるのがビタミンCなのです。
さらに、ビタミンCは創傷治癒能力を高める効果もあります。
ダウンタイムの強い美容施術を受けられた際に高濃度ビタミンC点滴を併用すると、炎症の引きも早いのです。少なくとも内服の量を増やせるといいですね。

3 ビタミンCで病気予防

ビタミンCが免疫力向上に良いというのは良く耳にしますよね。
これにも理由があります。

先ほど、副腎がビタミンCをたっぷり使うとお話しました。
実はビタミンCは白血球の働きを強化するので、免疫力向上につながります。
白血球がウイルスや細菌と戦うためにもビタミンCがたっぷり必要なのです。

また、ビタミンCは冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)の予防にも一役買います。
心臓の血管(全身の血管も)の壁を強く保つためにはコラーゲンの維持が重要です。
コラーゲン生成にビタミンCが重要なのは前述のとおりです。
ビタミンCを豊富にし、血管の壁を強くすることで心臓の病気のリスクも低下させることができるのです。

さらに、ビタミンCはその強力な抗酸化能力から、がん細胞の力も弱めることが報告されています。
米国では高濃度ビタミンC点滴を積極的にがん治療に用いています。
日本では自由診療の範疇ではあるので、患者様の選択にはなるのですが、抗ガン作用のみならず、多数の効能効果が期待できるビタミンCは大変魅力的ですよね。


4 必要な摂取量は?


患者様の栄養状態や目的に応じてビタミンCの必要摂取量や、摂取方法は異なります。

美容内科的には自律神経を整えるために2,000~3,000㎎/日程度の摂取が必要でしょう。
副腎や白血球でたくさん消費されてからお肌に届くと考えると、美肌目的には3,000~4,000㎎/日程度の摂取を推奨します。
がん予防やがん再発予防については明確な量はありませんが、月1~2回程度の高濃度ビタミンC点滴(一回最低25g)と普段のサプリメント摂取(3,000~4,000㎎/日)を勧めています。
自分の父も抗ガン治療前から点滴とサプリメント摂取をしています。
ビタミンCの効果かはわかりませんが、抗ガン治療前にすでに腫瘍マーカーの低下を認めていました。

5 適切な摂取方法は?


もちろん食事での摂取も重要なのですが、昨今食事から摂取できる栄養素が減少している(品種改良や土壌悪化による)とも言われています。そのため、サプリメントでの摂取が望ましいと考えます。
できるだけクリニックで販売されているサプリメントが良いと思います。
添加物が少なく、含有量が多く、吸収力を高めたものが多いためです。

当院では継続していただけるように、比較的お求めやすく、質・効果の高いサプリメントを選定しています。サプリメントの形状としては、錠剤やカプセル、粉のタイプ、リポソーム化されたものがあります。リポソーム化されたものが、一番吸収力が高いのでおススメです。
次いで粉タイプのものです。1日4―6時間おきに3-4回摂取できると完璧です。
ライフスタイルに合わせて摂取の間隔や回数は適宜変えても問題ありません。
そんなにこまめに飲めない!という方はぜひ定期的に高濃度ビタミンC点滴を打ちましょう。量にもよりますが、30―50分程度で投与することができます。

今回は一番親しみの深いビタミンCのお話でした。
美容面もさることながら、なんと言っても内面ケア、予防医療に最重要ともいえます。
摂取方法は様々なので皆様のライフスタイルに合わせた摂取方法をご提案させていただきます。
自律神経が乱れやすい、ストレスが強い、美肌になりたい、がん予防をしたい、など様々なお悩みにアプローチできるビタミンC。
ぜひクリニックにてご体感ください。
スタッフ一同お待ちしております。

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