大阪北堀江にありますSD C5 CLINICの院長、大嶋です。
当院では美容内科と美容皮膚科治療を実践しております。分子栄養学を中心とした美容内科アプローチで、お身体を内面から整え、美肌治療の助けになるように患者様にご提案させていただいております。
お肌管理、体調管理をする上で、腸内環境を整えるのが重要なのは言うまでもありません。
診察の際にも腸内環境に関しては口酸っぱくお伝えしています。今回はそんな腸内環境が探れる
“遅延型フードアレルギー検査” についてお話します。
1 全ては腸から始まる
僕たちが受精卵から分裂し身体を作っていく過程で、一番初めにできる臓器は、実は腸なのです。
腸が作られ、脳やその他の臓器ができていきます。
腸が一番先輩で、身体をコントロールする司令塔なのです。
“腸脳相関” や “腸皮膚相関” という言葉が徐々に一般的になってきました。
脳をつかさどるのも腸ですし、皮膚をキレイに保つためにも腸をキレイにすることが最優先事項といっても過言ではありません。
2 リーキーガット症候群(腸漏れ)
腸内環境が乱れる、とはどういう状態なのでしょうか?
色んな条件を挙げることができます。
外食や不摂生が続いた、飲酒の機会が増えている、心身ともにストレスを感じている、などです。
もう1つ重要な原因があります。それが
“遅延型フードアレルギー” です。
これらが原因で腸に負担がかかります。
すると、普段は強固に結びついている腸粘膜の細胞にゆるみが生じ、粘膜のバリア機能が弱まります。すると、普段はバリアにより影響を受けないような、未消化の食物や、アレルゲンなどが容易に体内に侵入してしまいます。
これをリーキーガット症候群といいます。
腸が漏れることから、 ”腸漏れ” とも表現します。
リーキーガット症候群に陥ると、肌荒れ、不眠、慢性疲労、イライラなどの症候につながると言われています。
3 遅延型フードアレルギー検査とは
リーキーガット症候群の主な原因の1つに”遅延型フードアレルギー” がある、と述べました。
一般的に「アレルギー」と聞くと、アレルゲンに暴露されるとすぐにアレルギー反応が出てしまう “即時型アレルギー” を想像される方がほとんどだと思います。
一方、 “遅延型フードアレルギー“ は習慣的に摂取することで腸粘膜が徐々にダメージを受け、気づけばリーキーガット症候群になってしまう、というようなアレルゲンのことです。
「隠れアレルギー」などと言い換えられることも多いです。
習慣的に摂取しているものが、実は隠れアレルギーだった、ということもよくあります。
特に日本人は、小麦製品(グルテン)や乳製品が遅延型フードアレルギーであることが多いです。
小麦・乳製品を抜くと体調がよくなったご経験もあるかもしれません。
このように、遅延型フードアレルギー検査で、実は自分が習慣的に摂取してはいけないものがわかります。
体調がすぐれないけれど、どんな検査をしても、アレルギー検査をしても原因が判明しないという場合は、遅延型フードアレルギー検査で解決することもしばしば経験します。
4 遅延型フードアレルギー検査の方法
血液検査で行うことができます。アメリカに検体を送って調べてもらうので、結果までに3-4週間程度のお日にちが必要になります。
約120種類程度の食物についての結果がわかります。
大変興味深い結果だったとご好評をいただくことが多く、皆様の今後の食生活にも大いに役立つことでしょう。
この検査は頻繁に行う必要がなく、よほどのことがなければ一生に1回でいい検査です。
また、腸管の日和見菌であるカンジダ菌がどの程度潜んでいて、悪玉化しているかも予想できます。
得られる情報の多い有意義な検査です。
日ごろ感じられている症状が実は腸が原因だった!ということがわかる遅延型フードアレルギー検査。肌荒れの原因になっていることも多く、根本的改善にアプローチできるとてもクリティカルな検査です。
病院で調べても何も悪いものがでないけど、体調不良や肌荒れに悩まされる方がおられましたら、解決の一助になる可能性があります。ぜひ一度ご検討ください。
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