大阪、北堀江にありますSD C5 CLINICの院長、大嶋です。
当院では美容内科と美容皮膚科治療を実践しております。分子栄養学を中心とした美容内科アプローチで、お身体を内面から整え、美肌治療の助けになるように患者様にご提案させていただいております。
以前のコラムで肌育製剤のすみわけについてお話いたしました。今日はその中から「スネコス」という製剤についてお話したいと思います。お肌を一からじっくり育ててキレイにしていくには最重要といっても過言ではない製剤です。
1 スネコスとは
スネコスはイタリアの製剤で、やわらかいヒアルロン酸（低分子非架橋ヒアルロン酸）と6種類のアミノ酸が配合された肌育製剤です。組成がシンプルで副作用が少ないと言われております。国際特許も取得しています。施術の方法は主に医師に手打ちによる直接注入になります。
2 ECM（細胞外マトリックス）とは
肌育のお薬がたくさん登場して混乱されている患者様も多いのではないでしょうか。スネコスはECM（細胞外マトリックス）製剤と呼ばれています。ECM？となりますよね。お肌には “真皮” と呼ばれる肌育をする上で最重要の層があります。真皮にはコラーゲンやエラスチン、それらを生成する線維芽細胞が存在します。これらの細胞は真皮内で密に存在するのではなく、ややラフに存在し、細胞間に隙間が生じています。この隙間を埋めて、細胞同士のつながりや、細胞の代謝を助けているのが、細胞外マトリックスと言われるECMなのです。スネコスはこのECMをさらに育て、お肌のハリ・ツヤを生み出せる製剤なのです。
3 スネコスでECMに栄養を与え、他の施術の効果もUP
ECMは加齢や紫外線刺激によって徐々にその機能を低下させていきます。ある程度仕方ないことなのですが、スネコスに含まれる成分でECMに栄養を与え、どんどんお肌を育てていくことができる、というイメージです。スネコスはDr.による手打ちが最も効果的で、2－3週間おきに4回施術することが推奨されています。スネコスでお肌にしっかり栄養を与えた後に、レーザーや他の機械施術をしていくと、相乗効果が得られます。機械施術が筋トレだとすると、スネコスはプロテインなのです。
4 目元からお顔全体に
スネコスが日本に導入された当初は目元の小ジワやクマの改善が見込める、とのことで目元中心に注入することが多かったのですが、スネコスは注入部位から周囲1㎝拡散することもわかっており、当院でも最近はお顔全体に注入しています。すると本当に効果が抜群で、くすみも飛ぶし、ハリ・ツヤ・潤いが本当に出てきます。お顔全体への注入でも目元のしわもしっかりと改善できることもわかっています。さらに、その後の施術の伸びしろも見込めるとても有意義な施術です。お肌を一から育てていきたい！という方には最高の施術ではないでしょうか。
スネコスは肌育において、最重要の部類に入るといっても過言ではありません。特に全顔に受けられた患者様からは、ご満足のお声をいただくことが多いです。副作用が少なく、比較的受けていただきやすい施術のひとつだと思います。皆様もぜひ、スネコスで肌育をはじめていきましょう。
