大阪·北堀江の SD C5 CLINIC 院長、大嶋です。
私たちは 美容皮膚科と美容内科 の両面からアプローチし、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。
特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
お一人おひとりの悩みに寄り添い、美容皮膚科施術と美容内科のバランスを丁寧にカウンセリングしながら、最適な治療プランをご提案させていただきます。
1 肉と魚、同じたんぱく源でも「脂質の質」が全然違う

魚、とくにサバ・イワシ・サンマなどの青魚には、EPAやDHAといったオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
これらは「抗炎症作用」があり、身体の中で起こっている慢性炎症を鎮めてくれる働きがあります。
実は、慢性炎症は “老化の火種” とも言われており、シワ・くすみ・たるみといった肌老化や、動脈硬化、生活習慣病の原因にもなり得ます。
オメガ3の摂取は、これらのリスクを抑えることにつながるのです。
オメガ3脂肪酸(特にEPA・DHA)は、炎症性サイトカインの産生を抑えることで、皮膚や血管の炎症を軽減することが報告されています※1。
一方、肉に多く含まれるのは飽和脂肪酸やオメガ6脂肪酸。
これらも大切な栄養素ですが、現代の食生活ではオメガ6が過剰になりがちです。
その結果、体内の炎症バランスが崩れ、肌荒れや代謝トラブルが起こりやすくなります。
オメガ6とオメガ3の摂取比は、理想的には1~4:1が望ましいとされますが、現代人の食生活では20:1近くまで偏っているケースもあります※2。
2 魚を食べる人ほど、長寿で肌もきれい?

地中海地域や日本の一部など、魚の摂取量が多い地域では、心疾患のリスクが低く、平均寿命も長いことが知られています。
また、最近の研究では、EPAやDHAが皮膚のバリア機能を高め、乾燥や敏感肌を改善する効果があることもわかってきています。
魚を定期的に摂取することで冠動脈疾患のリスクが20~36%低下し、健康寿命の延伸に寄与することが示されています※3。
EPAやDHAは、皮膚細胞膜の構成成分として働き、紫外線による炎症や乾燥から肌を守ることが報告されています※4。
3 食事で摂るのが理想。でも…

もちろん、日々の食事から魚を摂るのが理想です。
でも、忙しかったり、調理が面倒だったり、魚のニオイが苦手だったり…という方も多いはず。
そういう場合は、信頼できる品質のオメガ3サプリメントを活用するのもひとつの方法です。
当院では、医療機関専売の高純度・高吸収型のオメガ3サプリメントを取り扱っており、生活習慣病予防や肌トラブルのご相談時にご提案しています。
クリニックで扱うサプリは、含有量や安全性に関して厳しい基準を満たしているので、市販品に不安がある方にもおすすめです。
魚は、ただ“ヘルシー”なだけでなく、「炎症を抑えて、肌も体も若く保つ」という意味でとても優れた食材です。
週に2~3回の魚の摂取と、信頼できるサプリメントでの補給。
“脂の質”を変えるだけで、内側からの健康と美容に大きな違いが生まれます。気になられる方は、当院の美容内科外来にぜひ一度お越しください。
参考文献)
※1: Calder PC. Omega-3 fatty acids and inflammatory processes: from molecules to man. Biochem Soc Trans. 2017 Oct 15;45(5):1105-1115. doi: 10.1042/BST20160474. Epub 2017 Sep 12.
※2:Simopoulos AP. The importance of the ratio of omega-6/omega-3 essential fatty acids. Biomed Pharmacother. 2002 Oct;56(8):365-79. doi: 10.1016/s0753-3322(02)00253-6.
※3:O’Connell KA, Wood JJ, Wise RP, Lozier JN, Braun MM. Thromboembolic adverse events after use of recombinant human coagulation factor VIIa. JAMA. 2006 Jan 18;295(3):293-8. doi: 10.1001/jama.295.3.293.
※4:Sharabi SE, Koshy JC, Hollier LH Jr. Multiple, recurrent, refractory vascular malformations as the primary presenting feature of a PTEN mutation. Pediatr Dermatol. 2011 Jul-Aug;28(4):466-7. doi: 10.1111/j.1525-1470.2010.01298.x. Epub 2010 Dec 2.