1．肌育とは
美容皮膚科領域でよく「肌育」というコトバを耳にするようになりました。
文字通り、“肌を育てる“ ということなのですが、細かく解説していきます。
お肌はよく土壌で表されますが、土壌が健康でなければ根も生えず、作物もできません。お肌管理も、土壌、つまりベースが良い状態でないと、直接見えるお肌表面も健康に、キレイになってきません。お肌の土壌をしっかりとケアすることがキレイで潤いのあるお肌になるためには必要不可欠なのです。
2．お肌は色々な層に分かれている
お肌は大きくわけて、表皮、真皮、皮下組織の3層に分類されます。表皮は最も外側にあり、乾燥を防ぎ、異物からお肌を守っています。真皮はコラーゲンによってお肌のハリや弾力を保ち、お肌を支えています。皮下組織は脂肪や筋層であり、衝撃からお肌を守るクッションの働きをしています。お肌悩みはそれぞれの層のエイジングによって引き起こされます。例えば、シミであれば表皮のメラニン蓄積、たるみであれば真皮のコラーゲン生成低下、といった具合です。
3．お肌管理には全層の治療が必要
適切なお肌管理にはすべての層を整える必要があります。シミ治療に来られた患者様にも、真皮層の治療は必要ですし、なかなか改善しないときに熱を加えるような治療（HIFUやRF）をすることできれいになることもあります。患者様お一人お一人に合わせた、適切な治療戦略があります。お悩みにダイレクトに効果が出るもの、地道に努力が必要なもの、がありますが、それぞれを丁寧にカウンセリングさせていただき、一緒にきれいになっていきましょう。
4．内面美容も重要（美容内科的アプローチ）
お肌の全層治療に合わせて、お身体のケアも肌治療の土台としては重要です。こちらが最重要といってもいいかもしれません。ビタミン、ミネラルの不足はもちろん肌荒れの原因になります。食事やサプリメントによる栄養管理は本当に侮れません。サプリメントを日常に加えるだけで、一気にお肌の調子が良くなることもしばしば経験します。美容内科的なアプローチもぜひご検討ください。
当院では美容皮膚科治療だけでなく、美容内科的な内面美容治療も得意とし、積極的に行っております。2つを掛け合わせることが美しさへの最短ルートです。我々と一緒に実践してまいりましょう。
