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美容内科

ビタミンDの多様性 ~がん・糖尿病予防から妊活まで~

美容業界的には日焼け対策が必須というのが常識なのですが、今回はそんな日差しも少しは浴びないと、というお話です。ずばりビタミンDです。日光を浴びるとビタミンDが合成されることはなんとなくご存じの方も多いかと思います。具体例も交えながら、ビタミンDの重要性についてご紹介します。

1.働き者ビタミンDとは

ビタミンDはD2-D7まで存在するのですが、ヒトの体内で働いてくれるのはビタミンD3です。我々がビタミンDを摂取するためには、食事から補う方法と、日光を浴びて紫外線に作ってもらう方法の2種類があります。皮膚に日光(UV-B)が当たるとビタミンDの前駆体が作られます。それが体温によってビタミンDに変換されます。生成されたビタミンDはタンパク質によって肝臓に運ばれます。つまり日光によって、一番働き者のビタミンD3が合成されるのです。

2.どれくらい日に当たればいいのか

東京都内で夏場に30分直射日光を浴びれば700-800IUのビタミンDが合成できるといわれています(肌の露出度10%)。これは厚生労働省の推奨摂取量である340IU/日には軽く到達する値です。しかし、予防医学的視点からみると圧倒的に少ない量です。個人差はありますが、4000IU/日の摂取は問題ないとされています。当院でも血液検査にてビタミンDを計っていますが、足りている方はほとんどおられません(日本人の98%がビタミンD不足といわれまています)。それぞれのデータに併せて必要な量を補う必要があります。

3.ビタミンDの効能・効果

ビタミンDには様々な効能効果があります。以下ご紹介します。

・骨を強くして骨粗しょう症を防ぐ(顔の骨痩せを予防し、たるみの予防にも効果あり)。

・免疫力の向上につながる※1

・がんの予防にも効果的※2

・腸管粘膜を保護する※3

・子宮粘膜を保護する(女性特有の婦人科系疾患の予防に役立つ)※4

・妊活に有効である※5

・糖尿病の予防に有効である※6

・認知症予防にも効果的※7

というようにビタミンDは様々な効果が期待でき、ある程度のエビデンスが出ています。

4.食事で補うには

ビタミンDは鮭、いわし、かれい、しらすといった魚に豊富に含まれています。また、卵、シイタケにも豊富に含まれているので、ぜひ食事に取り入れましょう。

5.当院での取り組み

当院では、血液検査にてビタミンDを計測し、不足分をサプリメントで補うように提案しております。サプリメントというと抵抗がある方も多いかもしれないのですが、サプリメントはむしろ“栄養素として補う”という感覚を持っていただけると幸いです。ビタミンDは食事から摂取できる量は限られています。栄養素としてサプリメントで補うことで、疾病予防や妊活、たるみ治療の一助となりますので是非一度ご来院ください。当院では無添加で含有量の多いサプリメントを、自信をもってご用意しております。


<参考文献>

※1:Clinical significance of functional foods and dietary supplements for the management of novel coronavirus infection (COVID‐19): Narrative Review

※2:Wu X1, et al. Repurposing vitamin D for treatment of human malignancies via targeting tumor microenvironment. Acta Pharm Sin B. 2019;9(2):203-219.

※3:Camilleri M.,et al. The Leaky Gut: Mechanisms, Measurement and Clinical Implications in Humans. Gut,68(8): 1516–1526.(2019).

※4:Hum Reprod 2012; 27: 3015

※5:Fertility and Sterility November 23, 2013

※6:Vitamin D and Risk for Type 2 Diabetes in People With Prediabetes.

※7:Vitamin D Insufficiency is Associated with Higher Incidence of Dementia, a Large Community-Based Retrospective Cohort Study.

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