【美容内科アプローチを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪·北堀江の SD C5 CLINIC 院長、大嶋です。私たちは 美容皮膚科と美容内科 の両面からアプローチし、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。
特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
お一人おひとりの悩みに寄り添い、美容皮膚科施術と美容内科のバランスを丁寧にカウンセリングしながら、最適な治療プランをご提案させていただきます。
“なかなか治らない頑固な肌荒れ“、一度は経験したことがありますよね。
保険診療でも、美容施術でもなかなか良くならない。
サプリメントを飲んでもなかなか良くならない。そういった患者様が当院にはよくお越しになられます。

もちろん、紫外線や摩擦、ホルモンバランスなども肌トラブルの要因ですが、実は“腸内環境”が大きく関係していることをご存知でしょうか?
近年、医学的にも注目されているのが「腸皮膚相関(gut-skin axis)」という考え方です。
今回は “腸と肌” の深い関係についてお話します。
1 腸は脳の先輩!?

以前のコラムでも書いたように、我々の身体が受精卵から分裂してできていく過程で、初めにできる臓器は “腸” です。
https://sd-c5clinic.com/column
脳と勘違いされることも多いのですが、腸が作られてから約2週間後に脳が作られます。
腸は脳より先輩なのです。
おなか一杯でも好きなものは食べることができますよね?しかし、腐ったものを食べるとすぐに下痢してしまいますよね。つまり「脳は騙せても腸は騙せない!」のです。
2 腸と肌はつながっている?~腸皮膚相関とは~

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、全身の健康を支える中枢のひとつです。
最近では「第一の脳」とも言われ始めています。
実はこの腸とお肌は密接にコミュニケーションをとっており、腸内環境が乱れると、肌にまで影響が及ぶことがわかってきています。
「腸内細菌叢の変化が、皮膚のバリア機能や免疫応答に影響を与え、アトピー性皮膚炎やニキビ、乾癬などの発症に関与している」との報告もあります※1,2。
また、善玉菌の減少や腸粘膜の炎症は、腸から“炎症性のシグナル”を全身に拡げる原因となり、これが慢性的な赤みや肌荒れの要因になる可能性も示唆されています※3。
3 美容皮膚科でも「腸」に注目する理由

当院では、肌のくすみや赤み、繰り返すニキビなどのご相談に対し、「普段の食生活」、「小麦や乳製品の摂取状況」、「便秘や下痢」、「食後の膨満感」、「甘いもの·カフェインの過剰摂取」といった腸内環境の乱れに関連する症状を丁寧にヒアリングしています。
そのうえで、美容皮膚科の施術だけでなく、腸内環境の立て直し、栄養を含めた美容内科アプローチが肌質改善のカギになるケースが非常に多いと実感しています。
具体的には、腸内環境は、“栄養検査” や “遅延型フードアレルギー検査” にてある程度突き止めることが可能です。
↓以下参照過去コラム
その結果に基づき、必要な食事指導、サプリメントの提案を行います。
併せて、プロバイオティクス·プレバイオティクスによる腸内環境の最適化、必要に応じて、グルタミンや食物繊維の補充による腸粘膜の回復。
特に、プロバイオティクスが腸内フローラのバランスを整え、皮膚の炎症を軽減する可能性については、多くの報告があります※4。
4 肌トラブルは“内側”から整える時代

肌の状態は、外から見る“結果”にすぎません。本当の意味での肌質改善には、腸内環境と栄養状態の見直しが不可欠と考えます。繰り返すニキビやくすみ、赤みなどにお悩みの方は
「スキンケアを変える前に、腸活を見直す」ことが、根本解決への第一歩になるかもしれません美容皮膚科でありながら、美容内科や栄養療法の視点も取り入れた当院だからこそできる、“内外アプローチ”による美肌ケア。ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献)
※1:Thye AY, Bah YR, Law JW, Tan LT, He YW, Wong SH, Thurairajasingam S, Chan KG, Lee LH, Letchumanan V. Gut-Skin Axis: Unravelling the Connection between the Gut Microbiome and Psoriasis. Biomedicines. 2022 Apr 30;10(5):1037.
※2:Jimenez-Sanchez M, Celiberto LS, Yang H, Sham HP, Vallance BA. The gut-skin axis: a bi-directional, microbiota-driven relationship with therapeutic potential. Gut Microbes. 2025 Dec;17(1):2473524.
※3:Mahmud MR, Akter S, Tamanna SK, Mazumder L, Esti IZ, Banerjee S, Akter S, Hasan MR, Acharjee M, Hossain MS, Pirttilä AM. Impact of gut microbiome on skin health: gut-skin axis observed through the lenses of therapeutics and skin diseases. Gut Microbes. 2022 Jan-Dec;14(1):2096995.
※4:Gao T, Wang X, Li Y, Ren F. The Role of Probiotics in Skin Health and Related Gut-Skin Axis: A Review. Nutrients. 2023 Jul 13;15(14):3123.