【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江の SD C5 CLINIC 院長、大嶋です。
私たちは 美容皮膚科と美容内科 の両面からアプローチし、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。
特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
お一人おひとりの悩みに寄り添い、美容皮膚科施術と美容内科のバランスを丁寧にカウンセリングしながら、最適な治療プランをご提案させていただきます。
「たるみ」と聞くと、皮膚の弾力や表情筋のゆるみなど、顔の表面だけに目が行きがちです。
しかし、実は“たるみやすい身体の状態”がすでに内側で進んでいることも多く、根本的に予防・改善するには皮膚だけでなく、栄養・骨・筋肉・炎症といった全身状態のケアが不可欠です。
当院では美容皮膚科の施術と、美容内科による栄養療法を組み合わせることで、たるみの “原因” にアプローチしています。
今回は、たるみに対する美容内科的な4つのアプローチと、それぞれに必要な栄養素をご紹介します。

1.骨痩せを防ぎ、たるみの土台を守る
たるみの根本原因と言えば、なんといっても “骨痩せ” です。顔や表情を支える骨は、加齢とともに骨量減少=骨痩せを起こします。これが皮膚の下垂=たるみの根本原因になります。
骨痩せを防ぐ栄養素はビタミンDで、日本人の98%に不足しています。
ビタミンDは骨痩せ(骨密度低下)を予防します※1。
お顔のリフトアップを持続させるには、「骨から整える」ことが最重要です。美容皮膚科的に骨痩せにアプローチできるのが、ヒアルロン酸治療です。
2.コラーゲン生成を促進し、真皮からたるませない

次いでカギになるのがコラーゲンです。肌のハリや弾力、透明感を保つポイントは、真皮層に豊富に存在するコラーゲンです。これを内側からしっかりと作り出すには、以下の栄養素が欠かせません。
①ビタミンC:コラーゲン合成に必須。コラーゲンを支えるアミノ酸を安定化する※2。
②鉄:コラーゲン合成酵素の補因子。鉄不足は合成低下を招く※3。
③アミノ酸:コラーゲンの材料。慢性的な不足で真皮構造が弱る※4。
3.筋肉の萎縮を防ぎ、支える力を保つ

意外と見落とされがちですが、表情筋や咬筋、広頚筋といった筋肉も、お肌の下でたるみに対する支えとなっています。
もちろん筋肉も加齢とともに萎縮(=サルコペニア)するので、肌を支える力が落ち、たるみが進行します。
筋肉の萎縮を防ぐにもビタミンDが重要と考えられています※5。
4.皮膚の炎症を抑え、加速老化を防ぐ

たるみの進行を早めるもう一つの要因が、慢性的な皮膚の炎症です。
紫外線・ストレス・栄養不足・腸内環境の乱れなどが絡み合い、線維芽細胞やコラーゲンを劣化させていきます。
そこで重要になってくるのが亜鉛です。
亜鉛はコラーゲン合成を補助し、抗炎症・創傷治癒作用を持ちます※6。
さらにマグネシウムにも慢性炎症を抑制する効果があります。
一方でお肌のみならず身体にも炎症を及ぼすのがAGEs(終末糖化産物)です。
AGEsはコラーゲンの架橋構造を破壊し、たるみを進行させます※7。
まとめ:美容皮膚科 × 美容内科 = 本質的なたるみケア

たるみは「皮膚だけ」の問題ではありません。
当院では、糸リフトやヒアルロン酸といった施術に加え、栄養療法や点滴療法を組み合わせることで、たるみにくい身体そのものを育てていくという視点を大切にしています。
「将来たるみにくい顔づくりをしたい」、「土台から根本的に若返らせたい」
そんな方は、ぜひご相談ください。
(参考文献)
※1:Holick MF. Sunlight and vitamin D for bone health and prevention of autoimmune diseases, cancers, and cardiovascular disease. Am J Clin Nutr. 2004 Dec;80(6 Suppl):1678S-88S.
※2:Pullar JM, Carr AC, Vissers MCM. The Roles of Vitamin C in Skin Health. Nutrients. 2017 Aug 12;9(8):866.
※3:Rho MJ, Choi IY, Lee J. Predictive factors of telemedicine service acceptance and behavioral intention of physicians. Int J Med Inform. 2014 Aug;83(8):559-71.
※4:Li P, Wu G. Roles of dietary glycine, proline, and hydroxyproline in collagen synthesis and animal growth. Amino Acids. 2018 Jan;50(1):29-38.
※5:Remelli F, Vitali A, Zurlo A, Volpato S. Vitamin D Deficiency and Sarcopenia in Older Persons. Nutrients. 2019 Nov 21;11(12):2861.
※6:Tengrup I, Ahonen J, Zederfeldt B. Influence of zinc on synthesis and the accumulation of collagen in early granulation tissue. Surg Gynecol Obstet. 1981 Mar;152(3):323-6.
※7:Wang L, Jiang Y, Zhao C. The effects of advanced glycation end-products on skin and potential anti-glycation strategies. Exp Dermatol. 2024 Apr;33(4):e15065.