【美容内科×美容皮膚科コンビネーションを用いて、本来の美しさのポテンシャルを引き出す】
大阪・北堀江の SD C5 CLINIC 院長、大嶋です。
私たちは 美容皮膚科と美容内科 の両面からアプローチし、外側だけでなく、体の内側から本質的な美しさを引き出す治療を提供しています。
特に、分子栄養学を活かした美容内科アプローチ により、肌の健康を根本から支えることを大切にしています。
お一人おひとりの悩みに寄り添い、美容皮膚科施術と美容内科のバランスを丁寧にカウンセリングしながら、最適な治療プランをご提案させていただきます。
1.はじめに

肌をきれいに保つには、スキンケアだけでは限界があります。実は“代謝”を整える栄養を意識するだけで、肌荒れを防ぎ、不摂生が続いてしまった生活をリカバリーできることもあります。
今回は「肌管理に栄養と代謝が大切な理由」と「栄養でうまくごまかすコツ」についてお伝えします。
2.肌管理には代謝がカギ

肌のターンオーバー、皮脂バランス、ホルモンの調整など、肌トラブルの多くは体内の代謝の乱れと深く関わっています。代謝がスムーズに回っていないと、ニキビ・乾燥・赤みなどのトラブルが起こりやすくなります。
例えば脂質代謝が乱れると、皮脂が必要以上に分泌されて毛穴詰まりを起こしたり、逆に皮脂不足で乾燥が進んだりします。皮脂のバランスが崩れることは、ニキビなどの肌トラブルの原因になります※1。
また、糖質代謝がうまく回らないと、血糖値が急上昇しやすくなり、それに伴ってインスリンが過剰に分泌されます。インスリンが増えると、IGF-1(インスリン様成長因子)やmTORC1(細胞の成長・分化を調整するシグナル)が活性化し、皮脂腺の働きが過剰になって皮脂分泌が増え、ニキビや吹き出物の原因になります。
実際に、「インスリン抵抗性を持つ人は、健康な人よりもニキビの発症リスクが高い※2」ことが示されています。
3.栄養で代謝を助ける方法

そこで、代謝をスムーズに保つには、栄養がとても重要になってきます。
糖質や脂質をエネルギーに変えるビタミンB群やマグネシウム、皮脂分泌を整える亜鉛、脂質代謝を助けるナイアシン、活性酸素をケアするビタミンCなど、ビタミン・ミネラルの存在が不可欠です。
・ビタミンB群:糖質・脂質代謝を支える
・マグネシウム:代謝酵素の働きを助ける
・亜鉛:皮脂コントロール・ターンオーバー調整
・ナイアシン:脂質代謝・皮脂バランス
・ビタミンC:活性酸素対策
4.栄養でごまかすのはズルじゃない

栄養補給はごまかしではなく、乱れがちな日常をカバーする“保険”です。
ジャンクフードやお酒などで栄養を浪費しがちな現代人だからこそ、必要量を少し上回るくらいのビタミン・ミネラルを意識的に補うことが肌管理・体調管理のベースになります。
先述したビタミン・ミネラルは、身体にとって基本中の基本の栄養になりますので、普段からたっぷり摂取する必要がありますが、ライフスタイルや、肌状態・体調に合わせて、少し多く摂取する日があってもいいのです。
5.まとめ
肌は外側だけではなく、内側の代謝で変わります。忙しい日々でも「代謝を止めない栄養」「不摂生を上回る栄養」を意識することで、肌トラブルを未然に防ぐことができます。
でも、完璧じゃなくて大丈夫です。 “栄養でちょっとごまかす” 習慣を、明日から取り入れてみてください。
参考文献
※1:Bakry OA, El Shazly RM, El Farargy SM, Kotb D. Role of hormones and blood lipids in the pathogenesis of acne vulgaris in non-obese, non-hirsute females. Indian Dermatol Online J. 2014 Nov;5(Suppl 1):S9-S16.
※2:Nickles MA, Sharma D, Tsoukas MM, Ashack KA. Acne and insulin resistance: A systematic review and meta-analysis. J Am Acad Dermatol. 2022 Sep;87(3):687-688.